夢の先に、新たな道が広がる

 

文章を紡ぐ仕事に携わるのが、子どもの頃からの夢でした。

 

夢中になって絵本や小説を読んでいるときの、現実を離れてどこか違う世界にゆけるような感覚。「私もこんな風に素敵な文章を書いてみたい」という想いは大人になってからも捨てきれず……。会社員を経て、未経験からフリーランスになり、ライターの道に飛び込みました。

 

私の人生に欠かせないのは、文章とグルメ。美味しいご飯を食べ、お酒を飲むのが好きで、その魅力を多くの方々に伝えたいという想いがありました。ですので、独立当初はグルメの分野をメインにライターとして活動していたんです。

 

飲食店や酒場へ取材に伺い、お店やオーナーの魅力、飲食体験を文章で伝える……。夢にまで見た仕事を実現し、楽しさを噛み締めながら、「こんな日々がずっと続けばいいな」と思っていました。

 

そんな矢先、2020年の未曾有の事態に直面。大好きな飲食店にも足を運べず、仕事も激減しました。ようやく手に入れた理想の日々が一変したのです。

 

よって、グルメだけをメインに仕事を続けていくのは厳しいと判断し、それまで経験したことのなかったビジネスジャンルの記事にも取り組むようになりました。

 

「本来やりたかったことと違う」という葛藤を抱えながら、「自分の想いを伝える」のが主だった今までの記事とは異なるアプローチに苦戦する日々。クライアントはどんなことを求めていて、そのオーダーにどのように応えるか。記事を通して誰に何を伝えたくて、どのような読後感をもたらしたいのか……。

 

頭を悩ませながらも懸命に取り組むうちに、「クライアントと綿密にコミュニケーションを取るのが何より大事だ」と気づいた私。業界や企業について理解を深めるべく、自身のリサーチだけでなくクライアントへのヒアリングを徹底的に行うようにしてから、徐々に仕事の幅が広がり始めました。同時に、1社1社と密度の濃いお付き合いをしていく重要性を感じたのもこのときです。

 

そのようにキャリアを積みながら約3年が過ぎた頃、ライターだけでなく編集者としてのスキルも高めたいと思い、出会ったのがつむぎ株式会社(以下、つむぎ)でした。

 

企業で働く方一人ひとりの想いを形にする”ブランドブック”。そして、面談で私の経歴や人柄、やりたいことにしっかりと向き合ってくださった代表・前田さんの姿勢。これらの魅力に触れ、「この会社となら、一緒に良いものがつくれる!」と確信しました。

 

現在は2022年1月に設立した合同会社FTwork(フットワーク)を経営する傍ら、つむぎで編集者として活動しています。紡ぎ手のみなさんが丹精込めて作り上げた文章を、より良いものにするべくサポートしていくのが私の役目です。

 

つむぎには、“信念のあるいい会社”を支える存在であり続ける / 人と企業と「未来」を紡ぐというビジョン・ミッションがあります。

 

私が自身の会社で実現したいこととつむぎが掲げるビジョン・ミッションには親和性があるんです。つむぎに参画してから、私の想いはより強まっているとも感じます。

 

私たちが制作しているブランドブックは、みなさんが今働いている会社について知り、よりよくするための手がかりになります。働く方一人ひとりが、紡ぎ手とお話しする中で「自分の仕事は社会に貢献しており、大きな価値がある」と実感できるように。そして、その想いを形にしたブランドブックがいつでも会社やご自身のことを振り返れる指標になるように。

 

さらに、ブランドブックを受け取った方が、企業に対して親しみを感じ、「こんな想いを持って働いている人がいるんだ」と理解していただけるように。

 

編集者としてのレベルを向上させ、最高の1冊がご提供できるよう、尽力していきます。