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中小企業だからこそ戦略人事が必要な理由

2020-06-02

従来の人事の管理業務が主な守りの仕事だとすれば、戦略人事は企業を成長させるため人材戦略を構築する攻めの仕事です。10年ほど前に初めて提唱された新しい考え方なので、多くの日本の中小企業ではまだ実現できていないところが多いはずです。中小企業だからこそ戦略人事が必要な理由をご紹介します。
戦略人事

戦略人事とは何か

戦略人事とはミシガン大学のデイブ・ウルリッチ教授により
提唱された考え方です。
2009年出版の著書「HR Transformation(人事大変革)」で
述べられています。

これまでの人事といえば
タスクを行うことをベースに作られており、
人事労務をこなすことを求められてきました。

採用活動、教育研修の運営、労務管理などは
もちろん作業量が多く責任も重い重要な仕事ではあります。
しかし、基本的には経営者や各部署からの依頼に答える形で
業務が行われるケースが殆どだったはずです。
人事が経営に口を出すなど考えられませんでした。

戦略人事とは人事を「人材戦略」と捉え、
事業戦略を実現するために重要な要素だと考えます。
会社の経営全般を理解し、
人材戦略の面から事業戦略の立案と
実行すら行うのです。
戦略人事

戦略人事を構成する4つの機能

戦略人事は4つの機能で構成されており、
どれが欠けても満足のいく結果を出せません。
あなたの会社で戦略人事が実現できているか
チェックしていきましょう。

①ビジネスパートナー(BP)

現場を理解しつつ、
コンサルタント的な立場から事業戦略に関わり、
事業戦略を実現するために
人事・労務のフィールドで戦略を立案実行します。

②センターオブエクセレンス(CoE)

人事・労務の専門家として、
あらゆる人事業務に精通し、
深い知識や広い見識を持っている必要があります。
ただタスクをこなせるだけでなく
ビジョンを持つ必要もあります。

③組織開発&人材開発(OD&TD)

企業理念の浸透や組織づくり、
リーダーの育成をするのも役割となります。
採用業務や労務管理といったタスクだけでなく、
従来より一段高い視点から
中長期的に経営に参画していく必要があります。

④オペレーション(OP)

これまで行っていたタスク的な人事業務も
もちろん正確に行い続ける必要があります。

なぜ戦略人事が実現できないか

なぜ戦略人事が実現できないか
上記の4点を「自社で全て実現できている」と
答える中小企業はかなり少ないのではないでしょうか。

理由としては、
オペレーションを遂行するのに手一杯で
戦略面にまで手が回らない
トップダウンで指示されたことを実行するだけの社風
そもそも事業戦略の実行に集中し、
人材戦略への意識が低い

などが挙げられます。
もしそうした中小企業の経営者が
この記事をお読みになられていたら、
戦略人事を実現するために
まずあなたのやり方を変えなければなりません。

企業の戦略は、
社会に対して価値を提供する
ミッションを実現するために行われます。
その結果収益が上がり、
会社の経営が存続できるようになります。
しかし、長い経営の間に根幹となる部分の意識が弱まり、
各部署がタスクを遂行するだけの
状況になっている可能性があります。

ですので、経営者はもう一度ビジョンを見直し、
「何を実現したいか」
「そのためにはどのような組織にしないといけないか」を
組織に浸透させる必要があります。
これまでのようにトップダウンで仕事をさせるのではなく、
部署や人がクリエイティブな考え方をするように
変えなければなりません。
当事者意識を組織全体に持たせるのです。

これまではごく一部の社員にしか話していなかったコアな戦略も、
新たに人材関連の責任者を置き、
共に会社を成長させるという
考え方がより重要になるのです。

人材戦略の責任者を置くことは正直難しい

とはいえ、

・人事部門はこれまで人事労務の
オペレーション業務しかしてこなかった
・正直、能力的に経営を担うレベルには到底及ばない

このような中小企業は多いのではないでしょうか。

たとえこのようなケースでも、
人材戦略責任者がいることで
会社の成長がより確実になることは
先ほどもお伝えした通りです。
しかし、
同時にそんな人材をどのようにして
育てたらよいかという課題も出てきます。

そんな中小企業にオススメなのが、
外部のプロフェッショナルの力を借りることです。
具体的には戦略人事に特化したコンサルタントと手を組み、
戦略の見直しを行いどのような
組織を作っていくかを考えていきます。

外部のプロフェッショナルが入り
戦略人事を行うための組織づくり、
戦略人事の実行を行うことで、
最短距離で組織改革を成功させることができます。
もちろんその中で人材責任者となる人が
戦略人事のコンサルタントと二人三脚で
施策を実行していくので、
戦略人事としてお手本を見ながら
ノウハウを身につけられる効果があるのです。

単なる人事ではなく組織を強くするのが戦略人事

単なる人事ではなく組織を強くするのが戦略人事
従来の人を補充する、
労務管理を行うという人事より、
戦略人事は行う仕事のレベルが格段に上がります。
やり方も大きく変わるため、
時には痛みを伴う改革が必要かもしれません。
ノウハウがない自社内の資源だけで
成功させることは難しく、
中小企業に関しては特にプロの力を
借りた方がリスクは少ないです。

プロの力を借り戦略人事に成功すれば、
組織は非常に強固なものになります。
戦略人事とは組織全体に
ビジョンを浸透させること。
ビジョンが浸透した組織は、
各々がビジョンの実現に向けて有機的に動き始めます。
ビジネス上の成果も上がりやすくなるでしょう。
<この記事を書いた人>
つむぎ株式会社 代表取締役社長 前田亮。静岡県立清水東高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、新卒で株式会社船井総合研究所に入社。エンディング業界の立ち上げを行い、チームリーダー、グループマネージャーを得て、35歳で部長となり、BtoCサービス業全般を広く携わる。10億円未満の中小企業における「業績を伸ばす組織作り」をコンサルティング領域とする。「信念のあるいい会社」にもっと入り込んだお手伝いをしたいと2020年独立し、つむぎ株式会社を創業する。

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