巡り逢いの交差点で、自由に羽ばたく

「したいことをして、会いたい人に会って、行きたいところに行きたい」

自分の想いを口に出すのが苦手だった私が、今こんなにも自由な形で自分を表現できているのは、出会いの連鎖の中でさまざまな人と考えを共有し合えたからです。

 

前職は、高齢者福祉の会社に勤めていました。幼い頃から「高齢者」の存在が身近にあり、大学でも福祉を専攻していたからこそ、実際に社会での経験をしたくて新卒で入社したんです。福祉業界は体力的な過酷さと賃金のアンバランスさが大きな課題であると理解しつつ、ある程度覚悟して就職を決めました。

 

実際に働いてみて感じたのは、想像以上にキャリアアップが難しいということ。それでも、福祉の世界には携わり続けたくて。しかし同時に、「この先も今の会社にいて、自分は成長できるのだろうか」という不安も膨らんでいました。

 

転職へ気持ちが強くなる一方で、福祉以外で自分にできることはあるのかとなかなか前向きになれない自分。転職したいけれど、勇気がなくてなかなか踏み出せずにいたんです。

 

そんな気持ちを抱えながら、世界がコロナ禍へ突入しました。人に会えない状況になり、手持ち無沙汰な時間ができたんです。いてもたってもいられず新たな学びの時間に充てようと、ライティングやデザイン、カメラのオンラインスクールを受けることにしました。

 

スクールの説明会へ行った際、当時趣味のひとつとして撮影していた写真を見せたんです。私の写真に対して、スクールの方が「すごくいい!これなら充分仕事にできるし、実際に私も依頼したいって思うもん!」と言ってくださったんです。

 

カメラマンは世の中に溢れているし、私なんて仕事にできないだろうと思っていたのに。世界がパッと開けたような瞬間でした。自分の写真には、価値があるんだ。仕事になる可能性があるんだと自信がついたんです。

 

そのときふと、学生時代に参加した東日本大震災のボランティアでの記憶が蘇りました。

「私、こんな顔して笑えるんだ。きっとあなただから見せられたのかな」

現地の方を撮影した写真に、そんな言葉をいただいたことを思い出したんです。

 

忙しない日々の中でこぼれ落ちていたときめきを、取り戻すような感覚でした。さらに、SNSや趣味を通じてさまざまな人と知り合う中で多様な働き方を目にし、転職に対して徐々に前向きになれたんです。

 

私は、私の「やりたい」を大切にしたい。そう思ったときには、学んでいる中で興味を持ったWEB制作会社への転職を決めていました。

 

現在はWEB制作をメインに、フォトグラファー、ライター、デザイナーの3つの肩書きを併せ持っています。それぞれ関わる人も異なり、新たな出会いが何倍も広がっていくことが本当に楽しいです。

 

つむぎ株式会社(以下、つむぎ)とのご縁も、人との出会いの中で生まれたもの。オンラインスクールを受けていた際の課題に協力してくれた、つむぎで編集者を務める小泉京花さん(以下、京花さん)が紹介してくださったんです。素敵なお人柄を持つ京花さんの紹介なら、きっと素敵な会社だろうと期待しながらホームページを覗きました。

 

「働くがやりがいに、そして人生を幸せに」

なんてかっこいいんだろう。つむぎのビジョン・ミッションであるこの言葉にとても惹かれました。

 

参画してからも、つむぎに魅了され続けています。たいていの副業では、依頼に対する制作物に納品することが役目で、実際にどんな使われ方をしたかや、意向に添えていたかまでを知れる機会がほとんど無いんです。

でも、つむぎのみなさんは私の成長を考えて、フィードバックまでしてくれる。そのやりとりのおかげで新たな指標が見つかり、世界が広がるんです。

 

何よりも「この人と仕事がしたい」と思える、そして思ってもらえるのが嬉しくて……。

 

今の私は、ふとしたタイミングで起こる出会いの連なりによって、形成されてきたと感じています。おかげで自分でも知らなかった、自身の輝きに気付けた。だからこそ、つむぎに関わるお客様にもその輪を広げていきたい。

未来を楽しく考えられるようなきっかけ作りに、さまざまな強みを持って、貢献していきたいです。