大好きな仲間と働ける幸せを、エネルギーにして

 

「自由と責任は隣り合わせ」

これは、校則も制服も部活もない自由な校風の高校に通っていた頃、先生がよく言っていた言葉です。フリーランスとして働く今、この言葉の説得力が増してきたのを感じます。

日々の選択が、自分の人生を形作っている。

この確かな実感は、子どもの頃からずっと望んできたものです。

私は幼少期から「自分の人生は自分で決めたい」という気持ちが強く、両親の助言に反発してばかり。

家族からは「生まれてからずっと反抗期」と言われ続け、数え切れないほどの迷惑をかけました。

大学生になると、必死にバイトをして一人暮らしを始めます。

生活費を稼がないといけないプレッシャーはあったものの、「お金やバイトのせいで諦めたくない」という一心で、遊びもサークルも全力で楽しみました。

やがて就職活動の準備が始まり、ある保険会社のインターンに足を運んだときのこと。出迎えてくれた女性社員に、思わず一目惚れしてしまいました。

内面も外見も美しく、参加者の緊張を上手にほぐしてくれる。5日間ずっと笑顔で、私たちのモチベーションまで上げてくれる。

こんな素敵な人と一緒に働きたい。

そう思い、その会社への就職を決めました。

入社してからも、会社への愛は深まるばかり。お互いの頑張りを素直に認め合える職場で、上司も尊敬できる方々でした。お客様が嫌がる売り方はしない営業方針で、本当に相手を想ったプランを作れることも嬉しかったですね。

3年目になると、昇給に関わる厳しい査定の時期がやってきます。私の同期は、しっかり成果を出す努力家ばかり。不安を抱きながらもみんなで切磋琢磨し合っていくうち、ついには高いノルマを乗り越えられたのです。

達成できない目標はない。

今でも営業は、私が一番会社に貢献できる仕事だと思っています。

そんな大好きな会社を去ったのは、異動した部署でどうしても許せない人と出会ってしまったためです。上司の差別的な言葉選びには、これまでの素敵な日々を掻き消してしまうほどの破壊力がありました。

その後、転職先でも人との出会いに恵まれず。「一緒に働きたい人と働くことが、仕事のモチベーションに繋がる」と気づいた私は、フリーランスになる決心をしました。

すでに複業でやっていたライター業に加え、インタビューにも挑戦したい。そう考えていたとき、採用ページの文章の温かさが目に留まって応募したのが、つむぎ株式会社(以下、つむぎ)です。

面接で会った当時の編集長は、実績を尊敬できるだけでなく、明るくチャーミングな人柄。二度目の一目惚れをして、つむぎにジョインしました。

インタビューの魅力は、インタビュイーの方の人生における「大切な決断」を、特等席で聴けることです。その人ならではの想いが目の前で紡がれていく瞬間は、じんと胸が熱くなります。

また、ブランドブックを導入された企業様への取材を担当するようになってからは、この商品が持つ多くの可能性をひしひしと感じるようになりました。そこで制作だけでなく、ブランドブックの営業にも携わることにしたんです。

ブランドブックという自分だけのパンフレットは、会社から大切にされているという実感を生む。読み合うことで社員同士の理解を深める。お客様との対話も生まれ、繰り返し触れるうちに過去の自分を肯定できるようになる。

このように、多くの人を幸せにできる力があるブランドブック。これから営業担当として、世に広めていけるのがとても楽しみです。

選択を繰り返す日々で大切にしているのは、高校の倫理の授業で習った、「メメント・モリ(死を想え)」という言葉。死を受け入れた上で、私にとって本当に幸せな選択とは何だろうか?そんな問いが、ふとした瞬間に浮かびます。

大好きなパン屋さんにベーグルを買いに行く朝、可愛い甥っ子と会える日曜日、そして同じ志を持った尊敬できる人々と働く毎日……。今の私には、幸せを感じる瞬間がたくさんある。

そんな幸せの実感を一つひとつ抱きしめながら、これからも私だけの人生を歩んでいきます。