天国葬祭様で中途採用支援を行うことになった背景
鹿児島県を中心に、6カ所の葬祭場を運営する有限会社天国。「あん人らしか、お葬式」という想いを大切にし、地域に密着した葬儀社様です。
ご支援を開始する時点では、、葬儀施行件数の増加に伴う人員不足を課題としていました。また、天国葬祭様の理想を叶えるための組織図を描いた際、目標売上に対して人員が不足していることが発覚。そこで、継続的な売上向上に伴う適正人材を補給すべく、つむぎが支援させていただくことになりました。
支援前の採用状況
ご支援前の天国葬祭様は本格的に採用活動を実施しておらず、採用基準や採用フローが整っていませんでした。そのため、採用人数は年に1~2人程度と、理想の組織図に対して人員が不足している状況。また、目標採用人数に対する採用予算が適正ではなく、継続的な採用が難しい状況でした。
中途採用支援の内容
そこで、中途採用における採用フローの設計や面接設計、オンボーディング設計など、採用活動における全体的な基盤づくりを実施。まずは、各種媒体での応募を獲得するため3ヶ月間で複数媒体を試験的に導入し、各求人ごとに費用対効果が優れているものを分析しました。その結果からメインの求人媒体を絞り込み、タイトル・求人原稿・写真を細かく毎月ごとに修正をかけ、クリック単価・採用単価を最適化。
採用フローの設計に関しては、応募から採用までのフロー整理と、オペレーションの改善を実施。具体的には、求職者から応募をいただいた後の返信スピードや、返信テキストの改善などを行いました。面接設計においては、採用基準の見直し・構造化面接シートの作成・体験入社の設定を実施。さらに入社後の定着率を向上させるため、入社後の教育担当をしっかり配置するなど中途入社社員の受け入れ態勢の見直しを行いました。
中途採用支援の効果
つむぎが採用支援に入った2023年1月~2024年3月のデータを集計したところ、応募数が184名、採用人数が33名でした。各エリアの人口に対し、応募者数・採用人数が多いのも支援の効果と言えます。
また、天国葬祭の中途採用制度が整った点も支援による効果の1つです。チームとして採用活動を行えるようになったのは大きな効果と言えるでしょう。採用活動に向き合う中で求職者への意識の変化があり、求職者を選ぶ側という意識から、人材不足の時代に合って求職者に選ばれる立場としてどうあるべきかなど、チームとしての議論が活発化しています。今後も中途採用活動で理想の組織を目指します。
採用活動において重要なこと
採用活動において重要なのは、売上目標から適正人数を割り出し、不足している人員を確保すること。さらに、どの媒体にどのくらいの割合で費用をかけるのかも大切なポイントです。
また、求職者から応募が来た際の、返信スピードと返信テキストの内容が採用率に大きく関わります。滞りなく採用活動を進めることで、求職者の定着率も上がっていくでしょう。
つむぎコンサルタント:田口 敏広
イギリスの大学院修士を卒業し、国内のNPOを経て2022年8月つむぎ株式会社にジョイン。社内ではコンサルタント業務に従事しつつ、社内報や広報系のニュースレター作成、中途採用支援やリブランディングの一環である行動指針の作成など、幅広く取り組んでいる。