つむぎが提供するサービスを一つずつご紹介していく「つむぎサービス大辞典」

今回ご紹介するのは、企業の想いと“人”を伝えるための外部発信ツール“ニュースレター”です。この“ニュースレター”は、ただの「カタログ更新のお知らせ」ではありません。企業の想いや人間味を伝えることで、読み手との関係性を育むためのツールです。
今回は、このサービスを担当する松富桃花が、ニュースレターの目的や進め方、そしてお客様から届いた声まで、さまざまな角度から語ります。「自社の想いをうまく伝えられない」「地域やお客様とのつながりを深めたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

企業の“想い”と“人”を届ける、関係構築メディア

つむぎが手がけるニュースレターは、単なる情報伝達手段ではなく、お客様や取引先との関係性を深めるためのコミュニケーションツールです。
企業が持つ理念や歴史をひも解き、目指すべきゴールを設定。そこから逆算して伝えるべきコンセプトを設計します。そして、情緒的な価値や“人”をテーマとした企画を盛り込むことで、企業らしさを自然と伝える内容に仕上げていくのです。

たとえば、ある企業では「地域とのつながりを強くしたい」という課題感が出発点になりました。そこから導き出されたのは、地域に根ざし人との接点を大切にしている姿勢を可視化するようなニュースレターです。
このように、お客様の「〜したい」という願いや意図を起点にしながら、最適なカタチで読者に想いを届ける設計を行っています。

情報過多の時代に必要な「信頼の見える化」

ニュースレターは、基本的にはどの企業にも導入可能なサービスですが「人を大切にしている企業」に適しています。そうした企業様の中でも、企業内部の体制がある程度整い、次の段階として社外への発信に取り組もうとしているタイミングで導入されることが多くあります。

近年、社会は変化が激しく予測の難しい“VUCA”の時代(※)にあります。その時代においては情報があふれる中で、受け手が意図せず情報を見過ごしたり、判断を先送りしてしまうことも少なくありません。
情報に圧倒される環境では、明確な基準がなければ選択そのものが難しくなる傾向があるためです。

こうした時代だからこそ、企業は自らを「信頼できる選択肢」として発信していくことが重要です。その上で、“人”の姿や想いを伝えることで、読み手との距離が縮まり、「この会社にお願いしたい」と思っていただけるような関係づくりが可能になります。

※「VUCA」とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉で、先の見通しが立てにくい現代社会を表す概念です。ビジネスの判断が難しくなる時代背景として使われます。

共に創ったゴールへ“人らしさ”でアプローチ

制作はお客様が持つ課題感や方向性をヒアリングすることから始めます。そしてニュースレター全体のコンセプトを一緒に設計していくのです。
この初期段階での設計が緩いと発行を重ねるうちに方向性を見失い、中だるみしてしまう恐れがあります。そのためこのフローは、プロジェクトの最初に位置しますが、特に重視されるポイントです。

その後は、発行スパンをはじめ運用の上の細かいルールを策定。制作の現場では、ワークショップ形式でお客様と企画を立てたり、出演者を決定したりと、共同作業のスタイルを大切にしています。
また、読者アンケートや過去の反応をもとに、常に改善と工夫を重ねるサイクルを組んでいます。

ニュースレターで最も特徴的なのは、“人らしさ”を感じさせる企画の数々です。社員紹介やインタビューはほぼ毎号実施されており、社員一人ひとりがどのように仕事に向き合っているか、その言葉で伝えられています。

たとえば、ある号では「残される家族がやるべきこととは」というコラムを掲載し、具体的な手続きだけでなく、読者の不安に寄り添うような温かい言葉を交えて紹介しました。これは、担当者自身の経験や想いを丁寧に引き出したインタビューをもとに書かれています。
こうした一人称的な語りは、読者の心に届きやすく、実際に「安心して任せられる」「心配していた疑問が晴れて良かった」といった感想が寄せられています。ある読者様から「社員紹介を読んだことで「その企業の後継者の存在を知り、安心した」と直筆の手紙が届いたというエピソードもありました。

つむぎだからこそ生まれる、心に届く発信

ニュースレターという形式は、極端にいえば他社でも制作可能なものかもしれません。
しかし、つむぎが大切にしているのは、単なる情報発信ではなく、“人らしさ”や“想い”を媒介として関係性を育むことです。これはつむぎがかねてから、お客様の内面を深く理解しようとしているからこそ、実現できる強みでもあります。

「やっぱりあの人に頼みたい」「この会社にお願いしたい」と思ってもらえる関係を築くこと。それこそが、つむぎのニュースレターが果たす最大の価値です。
企業が外との関係性を深め、継続的な信頼関係を築いていくためのツールとして、今後も進化を続けていきます。