人を信頼し、人を活かす経営


個人のやりたいことが会社の中で実現できるように 

 

メンバー一人ひとりが自分の能力を最大限に発揮できる場をつくり、個人のやりたいことが、会社の中で実現できる環境を整える。

 

このように「人を信頼し、人を活かす経営」を行なうのが、私の信念です。

 

原体験は、学生時代に取り組んでいたサッカーにあります。高校時代のチームは、強豪校として有力視されていましたが、あっさりと予選敗退。お世辞にもチームワークが良いと言える関係性ではありませんでした。対して大学時代は、正直飛び抜けて実力があるチームではありませんでしたが、メンバー同士の仲が良くいい雰囲気で戦えリーグ優勝を達成しました。

 

両者を比べたとき、勝利の鍵として浮かび上がったのが、チームワークです。

 

「チームワークが発揮できる強いチームは、勝てる」

 

この考えは、経営をするうえでの一つの指針となりました。では、どうしたら強いチームがつくれるのか?会社を理想通りにしたいと願うあまり、細かい管理やルールに基づいた組織運営を求めても、人はイキイキと働けません。

 

大事なのは、個人のやりたいことが会社の中で実現できること。そうすれば、人は自らやりがいを持って働けると思うのです。たとえば、記事をつくるとき。最後の最後までねばってタイトルを絞りだせるか。文末表現にまで神経を配りながら適切な言葉に整えられるか。ひと手間をかけられるか否かで、仕上がる品質は大きく変わります。さらに、この熱量は「心から向き合いたい、情熱を注ぎたい!」と思える仕事だからこそ発揮されるもの。

 

苦手意識がある仕事よりも、やりたい!と思える仕事を任せることで、経営者が逐一品質や進捗を管理せずとも、メンバー各々が能力を最大限に発揮できる。結果、お客様にご満足いただけると信じています。

支える存在であり続ける 信念のある会社を

 

つむぎ株式会社(以下、つむぎ)は、働くメンバーのほとんどがパートナー(業務委託)契約で、個人事業主や経営者として、弊社以外の仕事も抱えています。もちろん、つむぎでやりたいことを実現するうち、結果的に100%のコミットになるのは嬉しいことですが、私はそれを最初から求めようとは思いません。

 

人生の中で、「働く時間」は大きな割合を占めています。そのほとんどを、会社と一心同体で過ごすというのは無理があるのではないか。私自身、前職で「組織で達成すべき目標」と「個人として実現したいこと」の狭間で葛藤した経験があるからこそ、まずは人生が楽しく幸せになる働き方をしてほしい。そんな想いから、ある種時間に縛られる「正社員」ではなく、「パートナー契約」という働き方を採用しています。

 

働く場所も固定せずリモートワークが中心。住んでいる地域にとらわれず、つむぎに共感するメンバーが全国から集まってくれています。

 

とはいえ、顔を合わせる機会が少ない分どうしてもコミュニケーションは希薄になってしまいますので、補填するための取り組みも行なっています。

 

たとえば、年に2回実施している合宿では、一泊二日の時間をかけてディスカッションをし、会社理解を深めるコンテンツを用意。メンバー同士のコミュニケーション密度を高めながら、理念を共有し、共感を生む場として活用しているんです。

 

また毎月、一人ひとりと1on1を実施し、「個人のやりたいことに耳を傾ける」のを最も大事にしています。業務内容だけでなく、機会があればやってみたいこと・将来実現したいことを聞いて、どうしたらつむぎでできるか?を考え本人に提案します。

 

業務に人をはめ込むのではなく、人から事業が生まれる。そう信じているからこそ、一人ひとりがやりたいことを実現する環境をつくるのが私の仕事だと自負しています。

 

掲げているVission (Mission×Vision)「働くがやりがいに、そして人生を幸せに」を実現するためには、まず私たち自身が「働くがやりがいに」である必要があります。そのための施策として、パートナー契約・テレワークの働き方、コミュニケーションや会社理解を促進する合宿や1on1といった制度を取り入れてきました。

 

それが結果としてお客様への提供価値を最大化させる。最終的に、「信念のあるいい会社」を1社でも多く生み出すことにつながると考えています。

 

つむぎのステートメントである「“信念のある会社”を支える存在であり続ける」を達成するためにも、まずは私たち自身が「信念のあるいい会社」を目指し、実現すること。それこそが、経営者としての私の役割です。