人生に潤いを与える文章を

人生に潤いを与える文章を
その人の人生、仕事観、価値観、すべてを文章に凝縮して伝えたい。
その文章を通じて、その方の人生が少しでも潤えば、私はとても嬉しいんです。

子どものころから漠然と「母の力になりたい」と考えていました。
家庭の事情でいつも大変そうに動いていた母。その様子を見て、子ども心に「少しでも楽になってほしい」と思っていたんです。
その想いは就職活動にも影響を与えました。就職活動で大切にしていたのは「誰かの力になり、笑顔にできるか仕事かどうか」
そうして最初に就職したのは、官公庁向けの機器を販売する大きな会社でした。

毎日が激務で、1日の境もわからなくなるほど動き回りました。それでも働き続けていられたのは、同じ業務に立ち向かう仲間がいたからでした。
何事にも手を抜かず、高い熱意をもって仕事へ取り組む先輩。業界について何もわからない私に一から十まですべて教えてくださり、自らも現場で働いていた課長。私の業務を結果だけでなく、過程でも評価してくださるのが本当に嬉しくて。
みんなが120%の力を出して働いている様子を見て「私も頑張りたい、この人たちの力になりたい」と思い、頑張っていたんです。

やがてライターとなって、たくさんの人のお話を聞き、言葉を紡ぐ中で「誰かの力になりたい」という想いには、もっと深い感情があるのだと気が付きました。
それは「誰かが頑張っている様子を見ることで私自身が刺激を受け、前向きになれる」ということでした。そして大きな力を頂いたからこそ、母や職場の仲間たちといった、頑張っている人の力となりたいと考えていたのです。

文章をしたためるうえで大切にしているのは、インタビュイーの熱い想いを、その人の言葉を用いて伝えきることです。
綴られた文章は、大なり小なりきっとインタビュイーや読者の生きる糧になります。そしてインタビュイーや読者の周りの人もまた、彼らに影響を受け、優しく前向きな気持ちの輪がじんわりと広がっていくと思うんです。
文章を通じて、その方の人生に少しでも潤いを与えたい。それが私の大切にしている想いなんです。

そんな私にとって、つむぎのパーソナルブランドブックとの出会いは大きなものでした。働く人の想いを引き出し、向き合い、形にする。その結果、インタビュイーや周りの方が前を向く力が生まれるかもしれないし、経営者は普段見えない社員の頑張りに気がつくことができます。
それはきっと大きな価値のあるものだと思うのです。

そのためには、一人ひとりの話を受け止め、熱意の源泉を見つけ、ひとかけらも余すことなく伝える技術と想いが必要です。
インタビューライターとして力をつけるために、もっともっと経験を積んでいくことがこれからの目標です。
つむぎと深く関わり、成長していけたらいいなと思っています。