ライフサービス様へ支援を行うことになった背景

ライフサービス株式会社は静岡県で活動されている葬儀社です。前進の装具店の歴史も含めると創業は昭和33年で、葬祭業の始まりは平成元年となっています。
コーポレートメッセージには“人の心に「愛」と「感動」を届け生きる喜びを社会に広げる“を掲げており、出店数は現在20店以上。社員数は約170名です。

お客様のご紹介によっておつなぎ頂いたライフサービス様ですが、当時、出店、販促、広告宣伝だけで伸びるという時期を超えられていました。そして次なる成長の一手として人への投資を考えられていたのです。

リーダーズカレッジを行うことになった経緯

つむぎの行う研修は、支援先の中期経営計画の重点施策に連動させることを大切にしています。

支援開始時にライフサービス様が中期経営計画で掲げられていた重点課題の一つが、人時生産性を向上させることでした。この目標を形にする際には、お客様に最も近いリーダークラスの方々の動きが重要となってきます。

そのためライフサービス様にご提供する最初の支援としてリーダー研修・リーダーズアカデミーを開始したのです。

リーダーズアカデミーの内容

リーダーズアカデミーでは、ディスカッションワークを行なっています。
初年度でいえば中期経営計画に基づく「人時生産性の向上」を中心のテーマとして、各回にその数字を向上させるための課題を設定。参加者であるリーダメンバーにディスカッションしてもらい、答えを見つけてもらうという進め方です。

頻度は月に1度で、時間は150分間。つむぎはファシリテーションを担っています。
各回テーマを設定する際に気を付けているのは、ディスカッションワークに慣れていないメンバーが盛り上って参加してくれるような問いを立てられるかどうかです。

その年に掲げられている中期経営計画のキーワードを分解しつつ、現場のリーダであるメンバーがその問いを自分の仕事に置き換えられるかどうかを意識して、各ワークを設計しています。

リーダーズアカデミーの効果

まず初年度は、リーダーズアカデミーを通して人時生産性を向上させることができ、中期経営計画で掲げていた目標に大きく貢献することができました。
また参加メンバーからはその後、部長が2名、エリア長が3名、輩出されています。さらにHR担当する部署が新設され1名がアサインされるなど、組織としての力を養うサポートをすることができました。新卒、入社一年目の研修体制も整えられました。

加えてリーダーズアカデミーを進めていく中で、リーダーメンバーからの提案があり各階層の社員に対する様々なアカデミーが生まれています。

現在は新卒向けプログラム、若手向けプログラム、中堅層プログラム、そしてリーダー層プログラムと各階層でのプログラムが実施されています。

リーダーズアカデミー自体も好評をいただき、今期で4期目を迎えることとなりました。これまで、2年目は人材育成力、3年目は業績アップ力をテーマに行なってきています。
今期のテーマは事業開発。メンバーの事業開発力を担い、企業の利益率向上に如何にして貢献できるかを、今まさにメンバーでディスカッションワークしているところです。

今後の展望

リーダーズアカデミーは現在、つむぎがテーマ設定やファシリテーションを担っていますが、この役割をライフサービス様の中に、この機能自体を引継ぎ、HR部門の強化をはかっていくステップに入っています。
そのうえでつむぎとしてはさらに上位階層者がさらなる成長の機会をつくることができるような仕組みづくりをサポートできたらと考えています。今後のライフサービス様の成長を考えた際、その層の成長が大きな鍵となってくるためです。

これからもしっかりとコミュニケーションをとりながら、各アカデミーのサポートを行い、ライフサービス様の成長に貢献していきたいと思います。

つむぎコンサルタント:つむぎ株式会社 代表取締役 前田亮
1981年静岡県生まれ。2004年、慶應義塾大学卒業後、㈱船井総合研究所に入社。社内で初めてエンディング業界のコンサルティングに本格的に携わり、チーム、グループを立ち上げ、2017年から部長として組織マネジメントに携わる。2020年、人創り・組織創りの経験を活かした人材サービスを提供するつむぎ㈱を設立。お客様、社員に愛され、地域になくてはならない永続企業創りを人材戦略の面からサポートする。