働く人がもっと輝ける未来のために

髙島さん

 

「働く女性が輝く社会へ」が大事なキーワードに

 

人材戦略コンサルタントの仕事をしていると、会社の経営や採用に悩む経営者の方に多く出会います。

 

おつらそうな表情をしていた方でも、根気強くご支援させていただき結果が出てくると「未来の組織図を作りたい」「事業計画を見直したい」とどんどん姿勢が前向きになり、表情が輝いていくんです。

 

人の想いが、表情が、変わる瞬間に出会える。

それが「コンサルタントの仕事、辞められないな」と思える理由です。

 

私が初めてコンサルタントの仕事に触れたのは、大学生の頃。とあるスポーツウェアメーカーと「女性が本当に着たいと思えるウェア」を考えるという、学内のプロジェクトに参加したのが始まりでした。

 

もともと陸上や水泳といった競技を経験した中で、どんなに頑張っても男子生徒に敵わないこと、そして女性特有の体の悩みで思うようにプレーできないのが悔しく、“女性であること” にコンプレックスを抱えていました。

 

その悩みを提案に反映させたところ、メーカーの方にとても喜んでいただけて……。コンプレックスがこんなにもポジティブに切り替えられる瞬間があるのだと、心が震えましたね。

 

また当時年の離れた姉が、昇進の難しさや体力の問題など、働く女性ならではの悩みを抱える姿を見ており、いつしか「働く女性が輝く社会へ」が私の大事なキーワードになりました。

 

卒業論文ではワークライフバランスを取り上げ、さまざまな中小企業の社長にインタビューを実施。その中で「会社を存続させるには売り上げが大事で、働きやすさは二の次になる」と聞いたのです。

 

「それなら私が売り上げを伸ばすお手伝いをしよう」と、コンサル会社に就職しました。ですが、思っていた以上に大変な環境で体を壊したり、業績アップの先にあると思っていたクライアントの働きがい向上に、いつまで経っても注力できなかったり……。

 

悩みが尽きない日々でしたが、「私にはまだ十分な力が付いていない」と奮い立たせて6年。100人もの会員がいるコミュニティ運営を見事成し遂げたとき、ようやく自分に “丸” を出せたのです。(844文字)

 

頑張る人の支えとなり、もっと輝くためのお手伝いがしたい

 

そうして前の会社を辞め、「いつか一緒に働きたい」と思っていた前田さんが代表を務めるつむぎ株式会社へ入社しました。

 

まだまだ道半ばですが、お客様に頼っていただけると嬉しいですし、精一杯お返ししていきたいです。採用に携わった新卒社員から「働くのが楽しい」という言葉を聞けたときは、「この仕事をしていて本当に良かった」と胸に沁みましたね。 

 

そうしてさまざまな仕事をする中で、ある日「会社の未来が描けない」と悩む社長に出会いました。丁寧にヒアリングを重ねるうち、会社を息子に承継したいと思われていること、そしてその気持ちを伝えられるか不安を抱えていらっしゃることに気づいたのです。

 

息子さんと向き合い、後継者への不安を軽減するお手伝いができればと、ご提案したのが社長や会社の歩みをまとめた本を作ることでした。

 

進め方も完成イメージも定まっていない中でのスタート。社長に8時間にも及ぶインタビューをし、紡ぎ手(ライター)と編集者の力を借りながら1ヶ月半かけて形にしましたが、一度先方にお見せした際には、なんと180度方向性が変わりました。

 

それでもお客様を思い、チーム一丸となって試行錯誤した結果。先方に心から満足していただける作品に仕上がり、このうえない達成感を味わえたのです。この商品は「ヒストリーブック」という名前で、他のお客様にも展開しています。今後もお客様のニーズに合わせ、柔軟にサービスを変化させたいですね。

 

最近資格を取り、その人の強みにフォーカスするコーチングのサービスも始めました。自分に “バツ” ばかり付けていた前職時代、相談できる人がいればもっと充実していたかもしれないから……。これからも頑張る人の支えになり、もっと輝くためのお手伝いを続けていきます。