人を活かすペン 優しさのバトン

人を活かすペン 優しさのバトン

私のペンは人を活かすためにある。
たくさんの人を繋ぎ、笑顔にすることに使いたい。
それがきっと、出会ってくれた大切な人たちへの恩返しにつながるはずなんです。

文章の仕事を始めたのは大学生のときの授業がきっかけでした。
たまたま授業に来てくださっていた講師の方が出版社の方で、その出版社で働くことになったのです。そしてしばらくして、ライターとして活動することとなりました。
それから10年たった今も、ライターから編集と肩書きを変え、私はペンを取っています。

私の仕事における軸は「人を活かすペン」
それを教えてくれたのは、2社目でお世話になっていた、週刊誌の副編集長でした。
その週刊誌はいわゆる“ゴシップ誌”で、私のペンは何人もの人を不幸にしてしまったかもしれません。体を壊しながらも執筆し、そして人を不幸にするであろう記事を書く日々。
そんな私の様子を見て、ある日、副編集長がこんなことを話してくれました。

「お前のペンは人を不幸にすることもできるし、人を活かすこともできる。俺は、お前にそのペンを、人を活かすことに使って欲しい。」

それ以来、私は「人を活かすペン」という言葉を大切に、そして自分に言い聞かせるように、軸としています。

「人を活かすペン」とはどういうことか。
私はそれを、編集や記事を通して、人を繋ぎ、そして笑顔を生み出すことだと考えています。
インタビュイーの素敵さを伝える記事を書いたり、編集したりすることによって、その記事が読者の誰かを笑顔にするかもしれない。その笑顔が、さらにほかの誰かを笑顔にするかもしれない。
そうやって笑顔が社会に増えていけば、みんな、ほかの人や物にもっと優しくなっていくんじゃないかなと、思っているんです。

あのときの副編集長の言葉は、紛れもなく優しさから来たものでした。その優しさが、今の私の在り方に繋がり、そして記事を通してたくさんの人の笑顔につながっています。
こんな出来事が色々なところで起きれば、社会はもっと良くなっていくじゃないかなと思うんです。

私はこれまでたくさんの人に助けてもらってきました。
小学生のころの担任だった先生、ライターとしてステップアップのきっかけを作ってくれたとある高校の先生、そして私を解き放ってくださった副編集長、ほかにもたくさんの人が私を助けてくれた。そしてだからこそ今の私があるのです。

私にできることは、文章を通して人を繋ぐこと。それはきっと、私を助けてくれたみんなへの恩返しにもなるはずです。

つむぎでは編集者として、紡ぎ手の文章を磨き、笑顔になる読者を増やせるよう活動しています。
そのうえで、私はもっとつむぎの力になりたいと思っています。

つむぎの掲げるタグライン「人と企業と未来を紡ぐ」はある種、私の掲げるテーマとも似ていて、だからこそもっとたくさん深く関わり、ViSSIONを形にしていきたいんです。

サービスのブラッシュアップ、解決しなければならない課題。それらメンバーと一緒に、一つひとつ乗り越え、企業で働くみんなが笑顔になれるよう、力を尽くしていきたいと思っています。