唯一無二の価値を、輝かせたいから

総フォロワー数2万人超「旅するカフェ男子」からマーケターへ

ヒト・コト・モノを幸福に。

この言葉をミッションに掲げ、現在は採用・マーケティング領域を中心に複数社を支援しながら、企画や戦略設計など幅広く活動しています。そんな私が人生で初めて熱中したのは、陸上競技でした。

出会いは小学校4年生。「どうすれば速く走れるか」を追求する日々の中で学んだ、一つの物事を極める大切さ、難しさ、そして楽しさは、今も私の胸に刻まれています。

その後、各スポーツで全国大会常連校の高校へ入学したものの、怪我のため陸上が続けられない状態に……。しかし持ち前の切り替えの速さを発揮し、自分の新しい可能性を見つけようと憧れの東京で大学生活をスタートさせました。

キラキラした東京に合うおしゃれな大学生になりたくて、バリスタとしてカフェでアルバイトを開始。賄いなどで必然的にコーヒーを飲む機会が増えると、味の違いに敏感になり、もっとさまざまなカフェでコーヒーを飲んでみたいと興味が湧いたのです。

そうして踏み入れたカフェ巡りの世界では、2つの“衝撃”と出会うことになります。

1つ目が、浅煎りコーヒー。豆本来の味を豊かに感じられる感動的な1杯は、「コーヒー=苦い」というイメージを覆してくれました。それからカフェによるコーヒーの違いに夢中になると、「体験したからこそわかる価値」をInstagramで記録するようになったのです。

発信を始めると、気になり始めたのが「インサイト」。何をどんな角度で撮影すれば、数値は上がるのか。実験を重ねた結果、気づけばフォロワーさんは2万人を超え、カフェに行くと「ファンです」と声をかけられるまでになりました。

インフルエンサーとしての自覚が芽生えた頃、2つ目の衝撃が訪れます。フォロワーが3万人もいる広島の人気カフェへ入ったとき、店主に「今日初めてのお客さんです……!」と言われたのです。

フォロワー数は、一つの数字に過ぎない。目の当たりにしたのは、反応が多くても商品が売れるわけではないという現実でした。それでも「価値を最大限に活かし、求める人へ届けられる世界線をつくりたい」と強く思った私は、マーケターになる決意をしました。

価値を届け合えた喜びを糧に人と企業の想いを紡ぐ

新卒で入社した会社では、広告営業としてBtoBの法人営業を担当。次に、美容ホールディングス内にあるマーケティング会社へ転職すると、自社サービスの価値を最大限引き出すためのWEBマーケティングを担いました。

ちょうどその頃、インフルエンサー時代に出会った方々からSNS運用代行のお話をいただき……。思い切って自分の力を試そうと、24歳で独立を決めたのです。

ありがたいことに仕事は順調だったものの、だんだんSNSマーケターだけではない新たな切り口を探したいと思うようになりました。すると、業務委託で参画していた会社の社長が「人のらしさを引き出す、君ならではの力を使って採用担当をやってみないか」と声をかけてくださったのです。

企業の採用人事なんて、思ってもみなかった方向性。しかし今では、支援先の企業から一番評価をいただける私の強みになっています。

一口に「採用」といっても、仕事の範囲は幅広いです。ただ誰かを採用できたら終わりではなく、いい企業といい人材がお互いを知り合える設計を大事にしています。

インフルエンサーとして磨いた「価値を最大限に引き出す力」で、まずは企業の魅力を広く知ってもらう。面接では、限られた時間の中で求職者の過去・現在・未来のお話を聞き、企業と価値観が合うかどうかを見極める。

面接では一次・二次から入ることが多いので、自分が合わないと判断すればその人が次へ進むチャンスを奪ってしまう……責任重大なポジションです。それでも、これまで2000人以上の面接を担当してきた中で採用者の離職率は1%ほど。また「吉田がOKという人なら大丈夫」と信頼していただけています。

採用に関わった人が会社のエースになり、活躍している姿を見ると「良かった」と心底思えるんです。そうした実感や関わるみなさんからの声が、私の勇気になっています。

ヒト・コト・モノ、すべての価値に可能性を与えたい。そしてゆくゆくは自分でブランドを持ち、ブランドを通して人々に良い影響を届けたい。

そんな大きな夢を掲げながら、今はさまざまな組織を知る旅を続けていきます。