それぞれの論理を尊重できるように

大川祥子

論理を知り、他者を認めることで、自分の存在を確かめる

「人には人の論理がある」
そう思ったのは、中東を旅したことがきっかけです。
異文化のなかでも人はそれぞれに論理を持ち、認め合いながら社会を形成している。日本で暮らしていると想像もしえない価値観が形成されていることに衝撃を受けました。

思えば、子どもの頃から私は“社会”を見つめ続けていたように思います。
家でも学校でも。いつも一歩離れたところで、その営みを眺めていました。

自分の考えに合わないものであっても、否定することなく「そこにあるもの」としてまずは受け入れる。それが私が取り続けてきた姿勢です。

 

人生はかけがえがないからこそ、あるがままを認めたい

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「なるほど」と受けとめること。
他者とのコミュニケーションはそんな小さな認識から始まっていきます。

私はインタビューの際、その人の論理を探索しています。
何のために働くのか。人生のどこに意味を感じているのか。
じっくりと話を聞けば「何かを守るため」といった、想いに辿り着きます。

人の論理は、その人が描いてきた轍によって形成されます。
それは一つひとつが貴重で、同じものなどありません。

だからこそ、その価値を知ってほしい。
私は人生の物語を聞き、記し、伝えることで、人の営みはかけがえのないものであると証明したいのです。

あなたの経験は、あなただけのもの。だからこそ、その経験を認めてあげてほしい。 積み重ねてきた、たった一つの生き様を尊く思う。それはきっと、人生を豊かに、そして前向きに変えていくはずです。