まだ見ぬ未来に、心ときめく選択肢を
「やりたい」と思えたとき、すぐに挑戦できる自分でいたいから。
たどり着いたフリーランスという働き方が、好きでたまりません。
カフェ巡りが好きだった高校時代。憧れていた地元のジャズ喫茶で、アルバイトを始めました。おいしいごはんを食べ、笑顔で帰っていくお客様を見られるのが嬉しくて、調理の専門学校へ進学。19歳で、夢だったカフェを作るプロジェクトを始めました。
資金はバイトで貯めた50万円。友人知人も巻き込みながら、準備に半年かけた壮大な企画。とにかく無我夢中で、10代で最もいきいきしていた期間でした。
そうして、渋谷でひらいた10日間限定のカフェは、想像以上の反響があったんです。来店者数はのべ300人を超え、売上は黒字に。なによりカウンターキッチンの内側から見た、スタッフやお客様の笑顔や、小さな店内が満ち満ちた光景が最高で……。
関わってくれたスタッフにも、足を運んでくれたお客様にも、なにかひとつこれからの人生に活きる経験を持ち帰ってほしい。そんな想いが届いた、忘れられない体験になりました。
けれどその後、無理がたたって体調を崩し、休養することに。なんとか料理の現場に居続けたいと思いつつ、いわゆる“職人”の世界は職場環境も待遇も厳しく、ワークライフバランスが叶わないのが現実でした。そこで自分に合う働き方を探しに、SNS経由で知り合ったさまざまな人と会って話を聞くことにしたんです。
ようやく「これだ!」と思えたのは、冬のとある酒場でのこと。当時フリーランスとして活躍していた先輩に出会い、そのいきいきとした姿に一気に惹かれました。それから、時間・場所・お金・一緒に仕事する人を自由に選択できる、フリーランスという働き方を目指す決心をしたのです。
これまで本当に、人のご縁に支えられてきました。とある経営者さんは「それならうちを踏み台にして、飛び立ってほしい」と、メディア事業部にアルバイト採用してくださって。未経験からライター・編集者としての経験を積み重ねていきました。念願のフリーランスとなり仕事の幅が広がってきたころ、先輩を通して出会ったのがつむぎ株式会社(以下つむぎ)です。
自由を尊重するためにフリーランスになった私にとって、組織で働くハードルは思った以上に高いものでした。周りのメンバーがすごい人に見えすぎて、もっと成長しなくてはと焦ったり、自分にはなにもできていない気がして落ち込んだり……。
そんな悩みに押し潰されそうになったとき、ソファに寝転びながらふと思い出したのは、フリーランスを目指したあの日。望んでいた暮らしは、すでに叶っていると気づきました。
「私はもう、満たされているんだ。それなら……」と。
これまで自分に向いていた矢印を、少しずつ外へ向け始めたのです。
それからフリーランスになりたい人のサポートを始めました。つむぎでも、新しく入ってきた紡ぎ手さんのサポートを率先して担当しています。
また、つむぎとお客様の接点となる展示会では、セミナーの登壇にもチャレンジしました。準備する過程で、つむぎが提供しているサービスへの理解が深まり、自分がお客様にどんな価値を届けられるのかが、少しずつ見えてきています。
描いたビジョンに向けて、数年後つむぎはどんなふうに進化していくのだろう?
今はひとつの組織の成長物語を、見届けてみたいと思っています。
組織にはまだ苦手意識がありますが、大きな夢を叶えるのに人や組織が必要不可欠なことは、10代最後の忘れられない体験が物語っているから。
それに加えて20代は、今と未来にたくさんの選択肢を増やせる経験を重ねていきたいです。そうした点と点とが、いつか化学反応を起こす可能性を秘めているはず……!
良い意味で期待を裏切る、想像できない未来へ向けて。
これからも一歩一歩、泥臭く踏みしめていきます。